テシゴト・テアソビ。 Always together ベアとずっと一緒

はじまりのベア 山本千浪さん

Q.山本さんは、もともと手づくりが
お好きだったんですか?
山本千浪さん 気づくと手を動かしています

気づくと手を動かしています

山本:はい。母も手仕事が好きで、子どもたちの洋服を作ってくれたりしてましたから、うちの中にものづくりのベースはあったのかなと思います。私も子どもの頃、母が夕食を作っている背中を見ながら、台所の椅子に座って「次どうしたらええん?」って編み物を教わっていましたから。今思えば、私も小さな頃から手づくりが好きだったんですね。そして、母が私たちの服を縫ってくれたり、セーター編んでくれたりしたこと、それが私の原点かなと思います。

Q.テディベアを作りはじめたきっかけは、
  お嬢様だとお聞きしましたが?
セーラ襟の小さなベアもお気に入り

セーラ襟の小さなベアもお気に入り

糸を前にデッサンしてイメージを固める大塚さん

愛用の道具たちにもこだわりが

山本:そうなんです。娘の成長に応じて使われなくなったおもちゃをみて寂しさを感じていました。いつまでも娘と一緒にいられるおもちゃって何だろうと思ってまして。その頃、Mr.ビーンが好きだった娘は、彼の「クリスマスのドタバタの巻」が好きで、よく見ていました。『Mr.ビーンがもみの木を買いに行ったり…、七面鳥を料理したり…。どれも上手くいかず、Mr.ビーンは、いつもくまのテディと一緒に眠りにつく…』。そんな内容だったと思います。娘はそのテディをすっごく欲しがって(笑)。何気なく入ったお店で、偶然テディを見つけて大喜びしたんです。ビデオの中のMr.ビーンのように、毎日テディに催眠術をかけて一緒に寝ていました(笑)。その時、閃いたんです。「そうだ!テディベアなら、Mr.ビーンのように大人になっても一緒にいられるのでは?」。そして、「娘には自分で作ったベアを…」と思ってしまって。それが、私がベアを作るようになったきっかけです。

Q.それから独学でベアを作りはじめた?
糸を前にデッサンしてイメージを固める大塚さん

ロシアやチェコの絵本に登場するようなくまを作りたいそう

山本:もちろん、書籍などは参考にしましたが、誰かに教えたいただいたことはないので…。独学ですね(笑)。私も娘も理想といていたベアがあって。映画のワンシーンに出てきそうなテディベア…それは映画「フック」の中で赤ちゃんのピーターパンと一緒にベビーカーに入れられていたテディベア。もう一つはモスクワオリンピックのマスコット「ミーシャ」のようなくまです。1体1体試行錯誤しながらの作っていったのですが、娘に認めてもらえたのは、何と5体目。「ようやく気に入ってもらえるものができたあ!」という感じでした(笑)。