テシゴト・テアソビ。 Always together ベアとずっと一緒

ベアと一緒に 山本千浪さん

Q.その後、Original Bear R&Cさんの誕生ですね?

山本:ちなみにR&Cの「C」は、千浪(ちなみ)のCです。よく「Rさんと二人で作られているんですね?」と聞かれるのですが、「R」は娘のイニシャルです。ベアを作っているのは私一人。だから本当ゆっくりとしたペースでした作れないんですが、その分心ゆくまで時間をかけて作らせていただいています。

Q.山本さんのベアのこだわり、教えていただけますか?
セーラ襟の小さなベアもお気に入り

愛らしいベアですが、結構力がいります。
大きな針でよいしょ!っと

山本:私の大好きなベアは、ただカワイイだけじゃなく、モスクワオリンピックのマスコット「ミーシャ」やロシアやチェコの絵本に登場するような、どこか懐かしいんだけど時代を超えていきいきとした雰囲気のあるくまさん。そんなベアを作りたいという思いが強いので、生地やその他の材料も自分で選んで用意しています。お客さまには申し訳ないのですが、そこからお好みのものをオーダーしていただいてます(笑)。色白のベアからちょっと濃い茶色のベア、マスタード色の個性的なベアなどいろいろ。フサフサ、クリクリなど毛並みなどにもこだわります。

Q.洋服やアクセサリーもオリジナルで作られるとか?

山本:はい。レース編みのワンピースやかぎ針編みのモチーフを繋げたショール、セーラー襟などいろいろ作ります。お客さまの要望もありますし、その子の個性に合わせて作ったりもします。ちなみに、その子というのはベアのことですけど(笑)。足の裏の刺繍も、デザインはもちろん、色糸のひとつ一つまで打ち合わせをさせていただいて。そうして世界に一つだけのテディベアを作るのが私の仕事だと思っています。中にはアンティーク風のペンダントをつけている子もいるのですが、これはイメージの合うパーツを探して、自分で組立てます。すごく時間がかかりますけど、自分が納得しないと作れないので…(笑)。

細部にまで千浪さんのこだわりが生きています

Q.よくみると、どの子もそれぞれ表情が違いますね?
千浪さんに命を吹き込まれ微笑むべアたち

千浪さんに命を吹き込まれ微笑むべアたち

千浪さんに命を吹き込まれ微笑むべアたち

山本:そうなんです。とりわけ顔を作る時には神経を使います。あるお友達にベアをプレゼントした時、お友達の子供さんから「このくまさん泣いてるの?…」と言われて。後から考えると、当時、体調の悪さなどいろいろなことが重なって、迷いながらくまを作っていたんですね。それが、表情に出てしまったんだと思います。以来、くまの顔を作る時は努めて穏やかな気持ちで作るように心がけているんですよ。
表情のことでいえば、不思議ですが、お客さまの家で、納めさせていただいたベアに改めて会うと、作ったときと、また表情が変わっているように見えます。とてもうれしそうなんです。そんなときは「大切にしてもらっているんだなあ」と、私も幸せな気分にさせてもらいますね。

次回は山本さんの現在の活動や今後について伺います。
(2013.5.24更新予定)